【2008年11月2日(日)】初秋奈良・京都特別拝観の旅Vol.23
本日も好天。今日は当尾の寺社を拝観し京都に戻り夕食をしてから帰京する予定。予定を組むためにいくつかコースと時間を検討した結果、10時半発の近鉄で奈良へ出てから臨時バスで浄瑠璃寺に行くコースを選択した。妻に渡す旅程表には何も書かなかったが、前夜に東寺での特別拝観のオプショナルツアーの案内をすると参加すると言うので、8時20分頃にホテルを出発。
【東寺北門】
新・都ホテルを出て、洛南高校生が日曜にも関わらず通学する道を西に10分程進むと、東寺の北門に到着する。ここは観光客はほとんど来ない。
【特別拝観】
特別拝観となる宝物館や勧智院は妻はまだ拝観したことがないのでこのオプショナルツアーとなった。
【大師堂】
【弘法市】
初めに大師堂に参拝する。いつもここでは熱心に信仰する人の姿を見かける。
毎月21日に開催される弘法市が、規模は小さいものの境内の一部で開かれていたのでブラブラと見て回る。骨董器も出ていたが、どうやって鑑定すればよいのかも分からないのと、旅行の途中ということもあって、興味が出てくる前に講堂へ向かった。
【講堂、金堂】
講堂では朝一番に修学旅行生が詰め掛けて僧の話を聞いているところだった。どこからのか分からないが、いまどきの高校生には珍しく大人しく話を聞いている反面、引率の教師がスケジュールを気にして声を出しているのが気になった。
講堂の五如来、五菩薩、五明王、四天王、梵天・帝釈天の21像、金堂の薬師三尊像、十二神将像はいつもと変わらない。が、その時その時の気持ちや気候、時間によって異なる表情に見える。今回は朝の柔らかな光を受けて和らいだ感じはしたが、堂内にはこれまで経験したことがないほどの拝観者がいたので、わさわさした空気が流れていた。
境内の一部は紅葉の初めとなっていた。
【五重塔】
先ほど見た特別拝観の看板では気が付かなかったが、五重塔の初層が公開されているようだ。金堂から五重塔へ向かうが、誰も並んでいないので怪しく思ったが、東側の門扉が開いていた。この塔内は今年2月に拝観することが出来たが、再度拝観させてもらった。心柱が達磨落としのように切断されたことなど簡単な解説がされていた。
【食堂】
ご朱印をいただきに納経所である食堂に入るが、2列で何人かが並んでいる。外国人も朱印帳を持っている。前の女性が「Beautiful!」と感嘆しながら、朱印帳を見せてくれた。東寺では何種類かの朱印をいただくことができ、そのサンプルが貼られている。その女性は「南無八幡大菩薩」が気に入ったようで、それを注文すれば書いてもらえると話すと、嬉しそうに頼んでいた。
【宝物館】
朱印に時間がかかったので、妻に先に宝物館に行っていてもらう。今回のテーマは「弘法大師は今も在(おわ)します」ということで弘法大師信仰にまつわる宝物が中心となっていた。
が、時間に余裕がないので、2階の兜跋毘沙門天などを妻に説明して、あとはざっと見るだけとなった。
【勧智院】
来るとき通った北大門を出たすぐ右に勧智院はある。宮本武蔵筆の鷲図を見て、五大虚空蔵菩薩像を拝観する。これは唐の長安に青龍寺金堂の本尊であったものを招来したという。様ざまな動物の背の上の蓮華座に坐った菩薩が色々な印を結んでいた。