【2008年6月28日(土)】奈良国宝の旅Vol.19
西円堂からの眺めを楽しんだ後に階段を下りて、西院伽藍の拝観受付へ。受付では昨日拝観した奈良博物館の「法隆寺金堂展」の割引券を頂いた。
法隆寺の伽藍配置は、中門から見て、左に塔、右に金堂、奥に講堂、そして中門と講堂をぐるりと回廊を廻らせている。
前回来た時、この五重塔の西側内部を見ている時に大雨となり、初層の裳階のお陰で雨宿りが出来た。この裳階は実際に内部を雨から守るという効果のために付けられているが、デザイン的にも塔全体を引き締めているように思われる。金堂も同様に初層に裳階が付けられている。
通常であれば、この金堂の中に釈迦三尊像をはじめとする国宝・重文の仏像群が勢ぞろいしているが、今は内部の改修のため見ることは出来ない。看板には今年の2月から12月まで「国宝法隆寺金堂保存修理工事」を行います、とある。
この旅行が終わった後に、NHKの特集で金堂に照明があてられて仏像群が写ったシーンを見たが、その時でも一番後ろに控えている四天王のうちの広目天、多聞天は見えなかった。それが昨日見られたのだから、やはり来てよかった。
また、「釈迦三尊像と薬師如来像は上御堂でご参拝いただいております」とある。いよいよこの後で、普段は薄暗くてよく見えない本尊が見られるのだ。
土曜日でもあり、ガイド付きの団体ツアーが多くなってきた。先ほど訪れた法隆寺iセンターのボランティアガイドと思われる人と周っている人も見かけるようになってきた。