【2008年5月5日(月・祝)】三浦ハイキングVol.1
先月、伊豆の願成就院で運慶作の諸仏を拝観したので、次なるターゲットは逗子の先にある浄楽寺となった。ここには願成就院の3年後に運慶が製作した阿弥陀三尊像と不動明王、毘沙門天の五体が祀られている。しかし、常時拝観可能なのではなく、事前時連絡し、指定した日時が許されて、しかも当日雨では拝観が出来ないという。天気次第なので、あまり勇んで予約しても当日の天候に左右されてしまうので、天気予報を当てにしながら、3日前に電話で申し込んだ。
当日は今年のGWでは最高の天気となったので、一安心。新宿9:13発の新宿湘南ラインに乗り込んで、一路逗子に向かう。
おそらく初めて逗子に来た。駅前のバス案内の方に浄楽寺へのバスを聞き、10:29発に乗る。JRも京急バスもPASMOでOKなので楽である。
葉山の御用邸の前を通り、海岸通りを進む。天気がよく波も穏やかで海面が輝いている。30分近く経ち、浄楽寺バス停に降り立った。バスを見送ったところで、辺りには誰もおらず何もないので、ぐるりと寺院らしきものを探すと、通り沿いに「浄楽寺」と書かれた門があり、その奥にこんもりとした木々の緑が見える。
お堂に向かって進むと、左手に墓地があり檀家の方が墓参に来ていた。が、正面のお堂の扉は閉じられていて、中はしんと静まり返っている。11時少し前だ。拝観予約は11時なので、どうしたものかと思い、お堂の左手にある人家のインターホンを押してみるが反応がないし、ドアも閉まっている。予約した時の電話番号に電話してみる。
「・・・」「浄楽寺さんですか?」と問うと若い声が答える。「11時に拝観予約をしたものですが、今、お堂の前に居るのですが・・・」と言うと、「ハイ、少々お待ちください」と言って、数秒で高校生らしき女の子が現れる。「この裏に行っていただくと、中におりますので・・・」と言われる。お堂の右手から裏に通じる道があり、どうやらそちらに宝物館があり、誰か(予約電話した際の女性で、おそらくこの女子高生の母親か)がいるのだろう。御礼を言って裏手に回る。