【2007年11月17日(土)】 Vol.3
小一時間ほど露天風呂に浸かり、食堂で昼食を取ることになった。食堂といっても民家風の座敷にテーブルや掘りごたつがいくつかある程度だが、満席ではない。
露天風呂も貸切の風呂があったり、休憩の個室があったりとして、他にも何人かがいるのであろうが、ゆっくりと寛ぐことができる。箱根と言えば、蕎麦と豆腐。
箱根ラベルのビールと蕎麦定食に豆腐を注文する。
豆腐は出来立てなのでまだ温かい。
蕎麦定食にも湯葉や山菜、ふろふき大根など体に優しいものが付いていて、蕎麦自体もこしがあり蕎麦の味が濃くおいしかった。
食後少し休んでから、更にもう一風呂浴びに行く。
ひな壇の露天風呂の一番下の一人湯に入っていると、うっすらとした紅葉の山を独り占めしている気がしてくる。大自然のなかでマイナスイオンを十分体に浴び、ゆったりと気持ちよい湯に浸かっていると、上の風呂にもその上の風呂にも誰もいなく、施設の温泉を独り占めした状態になった。
湯面に映る山景色の上に時折落ちる紅葉の一葉一葉が揺らめくのを眺めていたら時を忘れてしまった。
(休憩所からの景色)
午後3時前に温泉を出て、バス停に向うと丁度小田原行きのバスが来たのでそのまま小田原まで出る。途中若干の渋滞があったものの、3時半頃に駅に着く。
行きつけの店で鯵と金目鯛の干物、蒲鉾を買って、無料休憩所でお茶菓子を頂き一息つく。
帰りは16:36発のロマンスカー。湯本からの列車に小田原からの車両が加わる。新宿には18時前に到着。ホームは折り返しのロマンスカーに乗車する人でごった返していた。
錦秋の日帰り温泉での休息は喧騒の中でも十分に楽しめた。