【2007年9月16日(日)】
夏の暑さが戻ってきた連休の2日目。渋谷の松涛に行って来た。
【景徳鎮千年展】
最初は井の頭線の神泉で降りて数分の渋谷区立松涛美術館で「景徳鎮千年展」。
松涛美術館は初めて訪問した。日経新聞の販売店のチラシに応募してチケットを入手したが大人は300円だった。明日が最終日なのである程度の混雑は予想していたが、予想以上の盛況振りである。年代は大体が団塊世代以上のシルバー族。
北宋時代から毛沢東までの景徳鎮の焼き物が展示されている。
宣伝用のチラシも予想外にはけたのであろうモノクロのコピーが残っていた。しかし、展示品のほとんどには興味が持てなかった。いくつかの青磁と白磁くらいが気になったという程度で、多くの人がメガネを傾けて見入っていた秀品が持つ魅力とは違う価値観を持っているんだなぁと感じた。
世田谷美術館での青山二郎の眼展のほうがはるかに優れものが集まっていたようなきがする。
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松涛美術館から数分、松涛の高級住宅街を歩いて戸栗美術館の「開館20周年記念 戸栗美術館名品展Ⅱ -中国・朝鮮陶磁-」を見る。こちらは前回に続き名品展ということで、以前に展示されていた陶磁器もあったが、名品が多く並んでいた。時代別に唐以前からはじまり清朝までを網羅し、朝鮮は高麗と李朝の青磁や白磁が並んでいた。
あちらの展覧会であった景徳鎮もいくつか並んでいたがどちらかというとこちらのほうがよかった。ここに来ると普段使いでも欲しいと思うような食器類もあるのでじっくりと見入ってしまうことが多い。
それにしても陶磁器はブームなようで、展示会の多いのは目を肥やすためにいいのだが、こうも人が多いとブームの中にいる自分が恥かしいような気になってくる。だが、一線画すと自分で慰めたりもしたい。