■07夏:高野山・奈良・京都旅行(26)
【2007年8月22日(水)】
天武・持統天皇陵を左手に見て更に進むと川原寺が左に現れる。ここには高校生のサイクリング組みが駐輪していた。
【川原寺礎石】
天武朝には大官大寺、飛鳥寺、本薬師寺をともに飛鳥四大寺として隆盛を極めていた。往年の大伽藍配置が偲ばれるような礎石が残っている。住職の説明によると瑪瑙ということだ。
南大門、中門を入ると左に西金堂、左に塔、その先に中金堂、講堂といったユニークな配置だったという。
【本堂】
中金堂のところに建った本堂。
駐輪場には数台の自転車があったが、本堂に入る人はいない。
左手の受付で参拝をお願いすると、ちょうど居合わせた住職が本当に本堂に上がるのかといった不思議な顔をして迎えてくれた。
この住職、ユニークなしゃべりで、つまらないジョークを1人で悦にいるのも憎めないが、川原寺の由緒や寺宝について丁寧に説明してくれた。ただ、往年の姿からの変わりようはやはり淋しいらしく、また再建に向けた募金活動などの資金調達の道も厳しいことが伺えた。
本尊は十一面観音で、他に持国・多聞の二天に十二神将などの仏が並んでいる。空海弘法大師により後には真言密教の影響も受けている。
ただ、現在では本堂裏の食事処のほうが主な収益源のようで大きな看板が目立っていた。