■07夏:高野山・奈良・京都旅行(14)
【2007年8月21日(火)】
旅行3日目。奈良は昨年の初夏に2泊3日で廻った。その時は、初日に興福寺・奈良国立博物館・東大寺(大仏殿・戒壇院・二月堂・三月堂)・新薬師寺をサイクリングで。二日目は元興寺・大安寺・薬師寺・唐招提寺・西大寺を。三日目には法隆寺・中宮寺・法輪寺・法起寺・浄瑠璃寺・岩船寺を。
それで、今回は奈良は奈良でも3日間とも奈良郊外を廻ることにした。
その前にホテル周辺を早朝散歩。
【猿沢の池】
ホテルから三条通りを東に緩い登り道を歩いて数分で猿沢の池に着く。
池の水面に映る興福寺の五重塔を眺めると天平時代にタイムスリップしたような気がしてくる。
【南円堂】
不空羂索観音菩薩が本尊の八角形のお堂。早朝にも関わらず近隣の人が何人もお参りに来ている。庶民の信仰が根付いている。
【三重塔】
五重塔は高台にあるので見逃さないが、三重塔はややもすると見逃されてしまう。
猿沢の池側から南円堂への階段の途中の左手にお地蔵さんが並んでいるが、その先に三重塔がある。小ぶりだが木造瓦葺で平安様式を伝える趣きがある。
【阿修羅像】
三重塔から北円堂へ向かい、県庁のほうに抜けたところにこのポスターがあった。
藤原氏の氏寺として開創された興福寺ではあるが、今や日本を代表する大寺院である。
最近はJR東海の「うまし うるわし 奈良」キャンペーンにも登場する阿修羅。
実は興福寺友の会に入っている。その理由は、故夏目雅子に似ているこの阿修羅像のためである。お寺からはカレンダー・寺誌などが送られてくるほか、拝観優待が受けられるので、年に何度でも無料で阿修羅の実物に会える。
【行基上人像】
近鉄奈良駅の入口前に基上人像が建っている。
奈良時代に貧民救済で一時期政府から弾劾を受けたものの、その後理解を得られ、東大寺大仏建立にも尽力され、大僧正の位を初めて与えられた。
そんなエピソードを知る人がどれほどいるかは分からないが、意志の強さが感じられる像である。
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再び南に下りホテルに戻る一周のコースが朝の散歩道。