【2013年5月3日(金・祝)】ぶらりのんびり京都・奈良の旅#4
仁和寺の広い境内をブラブラと歩いて行くと、中門の向こうの金堂前に簡易テントがあった。
そこが、「京都春季非公開文化財特別公開」の受付だった。
今回仁和寺を訪問したのは、これが目的だった。
先ずは金堂。
中に入ると係の方が解説して下さっている。
本堂の中央には阿弥陀三尊像が祀られている。
蓮華座に座られた阿弥陀如来は小ぶりながらも端正な顔立ちのお像で、舟形光背を背にして鎮座している。
向かって左に観音菩薩、右に勢至菩薩と通常とは逆の配置となっているのは珍しい。両脇には四天王も安置されていた。
運節という仏師によって造像されたという。
続いては経蔵。
いわゆるお経の保管場所。
中は八角の天井まで届くお経入れが配置されている。一面には5列12段の抽斗が着いているので、合計で480の抽斗があるようだ。
この八角経入れはぐるりと廻せるようになっている。
堂内に安置されているのは釈迦三尊像。中尊の釈迦坐像の向かって左に文殊菩薩、右に普賢菩薩と、これも金堂と同様に、通常の配置とは逆。
壁画には八大菩薩や十六羅漢、その下には蓮が描かれていた。こちらは江戸時代のものだという。