【2012年12月31日(月)】師走の京市内と大和路を歩く#35
11月に行われた高校の1・2年時のクラス会で友達2人から、2年の秋に行った修学旅行で泊った奈良の旅館が「魚佐旅館」だったと言われた。
よく覚えているなぁと感心しながら、猿沢池のところにあったとの情報も記憶に留めていた。
そうしたら、偶然に前日の30日の奈良新聞をホテルで手にしたとき、一面トップの記事が<「魚佐旅館」廃業へ>であった。
なんと小泉八雲も泊ったことがある150年の老舗旅館が廃業に追い込まれてしまったという。
自分たちの泊った思い出深い旅館が無くなる日が近かった。
この日は前日と打って変っての好天。
予定通りに興福寺~東大寺周辺を歩くことにしたので、先ずは猿沢池からということで、その魚佐旅館を見に行った。
20数年前もこの建物だったかは知らないが、クラス会のメーリングリストに投稿したところ、ある女子から、この日は夜間外出OKで、興福寺に阿修羅を見に行った彼女は帰りに、この手前の川を渡るときに暗くて怖かったと書いてきた。
その猿沢池と旅館の間の川にはお地蔵さんが沢山並んだ石船があった。
旅館の前からは興福寺が見事に見える。左は南円堂から右は五重塔まで良く見渡せる。
旅館は残念ながら廃業となった(1月になって実際に営業終了となった)が、記憶の中にあの修学旅行の思い出は残る。