【2012年12月29日(土)】師走の京市内と大和路を歩く#3
市バスで京都駅から15分程度。壬生道で降り、四条通から南に行くとほどなく壬生寺に到着。
もっと小さなお寺を勝手に想像していたので、境内の広さには驚く。
表門を入ってすぐ右手には、「一夜天神」。
菅原道真が筑後に流刑となった時に、親戚との別れを惜しんで一夜を過ごしたとされるとことから建立されたという。
更に本堂に近づくと、「夜啼き地蔵」と「中院」が建っている。
中院には観音菩薩(頭部が見えなかったので、聖観音か十一面観音かは不明)、不動明王、弘法大師が安置されている。
そして、その前には「阿弥陀堂」+「新撰組資料館」がある。
幕末、新撰組の屯所が近くに置かれ、ここは兵法調練場をして使われていた。
阿弥陀三尊像は江戸時代の作。中尊はややうつむき加減、両方の脇侍は共に片膝立ちした姿となっている。
阿弥陀堂の奥には近藤勇の胸像などがある。この壬生寺には新撰組の20名近くが祀られているという。
本堂の他にもいくつものお堂があり、熱心な信者さんがお参りに来ていた。
寺伝では991年に定朝作の地蔵菩薩を本尊として創建したという。
堂内の地蔵菩薩は像高170cmの貞観時代作の一木造りだが、よく見ることは出来なかった。
本堂に向かって左には千体仏塔がひと際目を引く。
そして、「壬生のカンデンデン」と親しまれているという壬生狂言の行われる舞台がある「大念仏堂」が本堂横にある。
壬生狂言は仮面を付けた役者が囃子に合わせて演じる無言劇という。