【2012年11月24日(土)】
午後から散歩がてらに小田急線狛江駅近くの泉龍禅寺に行く。
結婚した時に隣の和泉多摩川に住んでいたので、ここは来たことがあるが、20年以上経つ。
山門を潜ると正面に重層の鐘楼が目に飛び込んでくる。二層の鐘楼も珍しいが、このように山門から本堂への参道に潜りぬけるように建てられているのは滅多にお目に掛れない。
鐘楼の下からは鐘と突き棒が見てとれる。
その手前には左手に子安地蔵、右手にもお地蔵さんが並んでいる。子安地蔵は面長で温和な表情が印象的。
江戸名所図会にも載っていたという古刹の面影を残す境内には大銀杏が黄色く色づいている。
その奥に立派な本堂が建っている。いつの時代に建てられたのかは知らないが、威厳のある風格が漂う。
泉と龍。水が湧き出てくる池が近くにあったのだろう。(今は境内の外にある池がそうなのだろう)
堂内にも龍が長押や両柱を包む布に描かれている。
一眼鏡は持ってきていないので、カメラのズームで見ると厨子内に釈迦如来が安置されているようだ。
庫裏に寄って、ご朱印をお願いする。(おそらく)若奥様が出てこられ、5分ほどしたらまたインターホンを押してくださいと言われたので、再度境内を散策。
重層の鐘楼に色づいた銀杏が美しく映えていた。
法事が行われた後だったようで、数名の喪服姿の方たちが墓地から出て来られた。
再び庫裏に行ってご朱印を受け取る。寸志を出そうとすると、「お代は結構なんですよ。少しお参りして行ってください」と言われ、お礼を言って、再び本堂前で合掌。
すぐ近くに別院があるようだったので、そちらに行くと、ホールのような建物の傍らに、「耳切り地蔵」と言われるお地蔵さんが立っていた。
謂われがが書かれていたが、2通りの解釈があるようだが、元々は泉龍禅寺の塔頭の隆法寺に安置されていたが、廃寺となり泉隆禅寺に置かれていたが、元の場所に帰りたがっていたらしく、別院が建ってこの故地に戻ったという。