【2012年8月15日(水)】2012年夏福井・奈良・京都旅行#83
行基堂で行基菩薩を拝観している頃に、読経の声が聞こえてきていた。
隣のお堂はわずかに扉が開いていた。

念仏堂というらしい。
もともとは地蔵堂と言われていたということで、堂内には1237年作の地蔵菩薩が安置されている。
毎月5日と春秋の彼岸に法要があり、8月11日には戦没者慰霊法要が営まれると書かれていた。
これまで、5日や彼岸には来なかったんだろう。でも、今日は8月15日である。?
最初は少し空いた扉の隙間から堂内を覗いていたが、扉を開けても大丈夫なようだったので、開けてみると、どうも法要の準備中だった。

丈六のような大きさの地蔵菩薩坐像は、丸くてぽっちゃりとしたお顔に眉毛が半円状、おちょぼ口で女性的なかわいらしさが漂う。
左手に宝珠、右手に錫杖を持つ指も繊細な感じ。

これで、東大寺の梵鐘の周りに建つお堂、俊乗堂、行基堂、念仏堂と全てを拝観できた。
何度来てもまだまだ奥が深い東大寺である。