【2012年8月14日(火)】2012年夏福井・奈良・京都旅行#73
朝からの雨はとっくに止んでいたが、夜になっても蒸し暑い。
春日大社から途中で燈花会を楽しんだものの、やはり春日大社から東大寺までは近いとはいえ、人混みをかき分け歩くと汗がでる。
この日は夜間特別拝観が行われている。これは行ってみなければ、と疲れてはいたが何とか参道にたどり着いた。
南大門もライトアップされている。
もう幾度となく見ている仁王像。
随分前に夜のバスツアーで来た時に、多分ライトアップされていたかも知れないので、もしかしたら初めてではないかも知れないが、やはり昼間に見る像容とは違い、細部までがハッキリと分かる。
わずか69日間で2体同時に造り上げた運慶工房。
工房で造った寄木の各部分を運んでここで組み立て、更に運慶は納得いかない部分を修正したという、プロフェッショナルさは本当に感心する。
写実を超えた造作は、単なる彫刻家ではなく、僧侶の修行を積んだと思われる「仏師」という一種特別な仕事人である。
定番の鏡池から望む大仏殿。
通常なら回廊の西側の拝観受付から入るが、この日は何と中門が開いている。
だが、凄い行列で、一瞬並ぶかどうか迷ったが、ここまで来て引き返すのはもったいない。
写真撮影は中門の上で止まらないで下さいと呼びかけるにも関わらず、それを無視している人が多いのでなかなか行列が前に進まない。
ようやくのことで中門を通過。
すると大仏殿の観相窓が開いていて、大仏の尊顔が現れている。いつもは観ることが出来ない光景。
昔の庶民は大仏殿には入れずに、こうやって観相窓から大仏の尊顔を拝んだのであろうか?
八角燈籠と観相窓を狙って撮ってみた。
大仏殿の中も人が多い。初めての人も多くいるようで、みな「すごいね!」「大きい!」と声に出してしまうほど。
見慣れてしまったので初心に帰らなければいけないとは思いつつも、一周するのもやっとのこと。
最後にもう一度大仏殿を振り返る。
大仏様は何を見守ってくれているのだろうか?