【2012年8月12日(日)】2012年夏福井・奈良・京都旅行#28
「お水送り」の鵜の瀬から近くの根来の「白石神社」へ。
鯖街道の左右一帯には由緒ある寺社や名所が点在しているようだ。
この下根来は東大寺の初代別当となった良弁上人生誕の地。
689年に生まれ、伝説では幼少時に鷹にさらわれ、現在二月堂の前にある良弁杉に引っ掛かったという。
お水送りを行った実忠は、良弁上人が師匠であったという。
その石碑の奥に、白石神社がある。
古びた神社であるが、神霊が宿っているような雰囲気である。
苔むした狛犬がそれを物語っているようでもある。
ここは椿の群生地であり、昨夜妻はテレビでここに椿の大木があるという番組を見ていたらしく(自分は寝てしまっていた)、興奮気味に椿の大木が林立しているのを眺めていた。
ご神木のようである。
可憐な花をつける椿はふつうこれほど大きくはならないが、どうしてここでそんなに育つのか不思議である。
以前、奈良吉野の金峯山寺を拝観した際に、最後に僧侶から、(本堂内の太い柱の1本を指して)これは椿なんですよ、と話してもらったことを思い出した。