【2012年6月16日(土)】
「称名寺」でご住職に色々と教えていただき、
「金沢文庫」へ。
称名寺からトンネルを抜けるとそこに建物がある。
金沢文庫は1930年に中世歴史博物館として開館し、北条氏を中心とする遺品や称名寺聖教などを収蔵している。
「清泉ラファエロ・アカデミア」の「仏像彫刻の歴史をめぐる」の講師である金沢文庫の学芸員の瀬谷さんから頂いた特別展「解脱上人貞慶」展の招待券で入場。
1階では、先程、称名寺のご住職から伺った、金堂の本尊の弥勒菩薩立像のレプリカが立っている。
北条実時発願の菩薩で、模刻も鎌倉時代当初の再現している。庫裏のポスターで観た細面で切れ長の目、優しさが溢れる尊顔、瓔珞など豪華な装飾具も身に付けたいるが、本物との違いは全身金箔で覆われ、頭髪も瑠璃色となっている点。
また、本物は光背に付いている12体の化仏のうち1体が損失しているが、それも補足されている。
像の前には結界があり、像の裏には本物の写真が展示されていた。
そして、釈迦堂からこちらに寄託されている釈迦如来立像も展示されている。
檜の寄木造り。1308年に院派により造立された像は、渦巻状の頭髪に、同心円状の衣の広がりが特長の、いわゆる清涼字式の釈迦如来。
やや頭が長く大きく、少し含み笑いをしているような安心感のある仏像であった。
運慶作の大威徳明王をここで2度ほど観たことがあるが、今回は展示されていなかったのが残念だった。
そして、2階の特別展へ。