【2012年3月25日(日)】
東京国立博物館で
「ボストン美術館日本美術の至宝」を見終わったら11時半を過ぎていた。展覧会の後半はかなり飛ばして観たものの、9時半に入ったので約2時間かかってしまった。
だが、ここに来て立ち寄らなければならないところがある。本館入口の1階すぐ右手の11室彫刻の部屋。木彫技法の全盛期である平安・鎌倉時代の仏像を中心に展示されていて、時々展示替えがあるからだ。
平成館から本館に移る途中、黒田清輝の「作品に見る「憩い」の情景」という展示があり、かの有名な湖畔も展示されていた。
そして仏像へ。15点の展示があったが、うち8点が撮影不可なので、残りの7点を一挙に並べる。
【帝釈天立像】平安時代・11世紀 東京・大田区蔵
優しい面貌で、着衣の一部に彩色が残る。
【不動明王立像】平安時代・12世紀 東京・大田区蔵
前後に割り放している内刳りしているとあったので、横から観るとその接ぎ目が分かった。
【如意輪観音菩薩坐像】鎌倉時代・13世紀 個人蔵
宝冠の装飾が見事で優しさ溢れる尊顔。
【薬師如来坐像】奈良時代・8世紀
明治後期に法隆寺西門の個人から購入した木心乾漆像。
【吉祥天立像】平安時代・10世紀
京都亀岡の万願寺大宮神社伝来といわれる作品。
【仏涅槃像】鎌倉時代・13世紀 奈良・岡寺蔵 (重文)
彫像では珍しい涅槃像。
【毘沙門天立像】平安時代・9世紀 和歌山・道成寺蔵
充実した量感で圧倒感のある作品。
他にはすべて重文の、当麻寺の吉祥天立像、法隆寺の不空羂索観音菩薩立像、小島寺の十一面観音菩薩立像、櫟野寺の十一面観音菩薩立像と吉祥天立像。
妙法院(蓮華王院本堂安置)からは院派の493号・慶派の40号・円派の504号の千手観音菩薩立像があったが、それぞれの派によって微妙な違いが、特に尊顔に表れていたのが面白かった。
朝5時半起きで、洗濯を2回するなどの家事をして8時過ぎに家を出たので、かなり疲れて来た。が、まだ寄らねばならないところがある。