【2012年3月11日(日)】(東京古寺探訪#52)
この日は石神井公園から練馬高野台にかけての4ヶ寺を歩いてから、豪徳寺に東北大震災1周年追悼の鐘つきに行くことにした。
西武池袋線の石神井公園駅から歩いて数分、久しぶりに来た石神井公園の池では釣りやラジコンボートに興じる人たちが多くいた。
その先の三宝池の隣に、1394年開山の真言宗智山派の亀頂密乗院三寶寺がある。関東三十六不動霊場の第11番霊場で、江戸御府内88ヶ所の第16番札所である。
徳川家光が狩猟の際時々立ち寄ったところから御成門と呼ばれる門から境内へ。
すぐ左手に出世大黒天堂が建っている。堂内には護摩壇があり、年に数回護摩供法要が行われるという。が、大黒天は閉じられた厨子の中だった。
更に進むと、本堂がある。が、訪問したのが11時。本堂では法要が始まるようで、僧侶に伺うと、「普段でしたら上がって見ていただけるのですが・・・」と本日2件の法要があるのでと、恐縮そうではあったが、扉は閉じられた。残念だが、仕方ない。次の機会には是非。
本堂左奥には大師堂があり、こちらにも護摩壇があり、左右に両界曼荼羅が掲げられ、中央の厨子はやはり閉じられていた。
更に左手には、開創600年記念で発願建立された根本大塔がある。
また、その奥には、平和観音と称される像高9mの十一面観音の石仏が建っている。(石仏の十一面観音は珍しい感じがした)
その奥に観音堂。このお堂も開創600年で建立されたもので、堂内には如意輪観音が祀られていた。
本堂の右にある庫裏に寄ってご朱印をお願いすると、「何になさいますか?」と訊かれたので、拝観出来なかったが「不動明王でお願いします」と応えた。
御成門ともう一つ門があり、それらの参道に挟まれて鐘楼があった。
檀家さんを抱えるお寺だと、どうしても土日に法事が集中するので仕方ないが、今日の本命の一仏だけだったので、不動明王が拝観出来なかったのは、いつかリベンジをと思っている。