【2012年3月11日(日)】
東日本大震災が起こって1年となる今日。
本日の新聞によれば、死者1万5854人、行方不明者3155人、避難者34万3935人となっている。
数字を見ただけでは分からない、東方地方を中心とした人々の生活が元に戻っていない状況である。
そんな政府の無策に近い体たらくのなかで、本日の朝刊の政府広報の中で、「国民のみなさまへ」として、「(前略)東日本大震災で犠牲となられた方々に対し、それぞれのご家庭や職場などで、発生時刻である午後2時46分から1分間の黙とうをお願いいたします」とあった。
政府が地震発生・原発事故以来、後手後手になり機能不全に陥って、そのために犠牲を強いられている人たちの生活を思うと、誰であろうと自身の心が傷み、犠牲者たちへの追悼をし、自分たちは何が出来るのかと思っているのではないだろうか?
政府広報でこんな告知をするくらいなら、もっとやるべきことがあるはずだ。
同じ新聞で、昨年12月、全国仏教会が「脱原発宣言」をした、と書かれていた。
「日中・太平洋戦争で仏教の教団は何をしたか。戦争反対の声は上げず、信徒から集めた寄付金で、軍に戦闘機も贈ったこともあった。それでも戦後しばらくは、懺悔もしていない。」と会長の弁。
そして、「全国の寺院に対し、地震発生から丸1年の11日午後2時46分に梵鐘をつくよう呼びかけている。」とあった。自分が購読している仏教関連のメルマガにもそのことが書かれていた。
自宅近くの豪徳寺に電話をしてみると、午後1時から法要があり、その後、鐘を撞くというので、午前中から他地域の寺院巡りをした後、2時半頃に豪徳寺に行き、庫裏に伺うと、もうじき撞きますとのこと。
ボランティアガイドさんの話だと、今日は18回撞くと言っていたが、数えてはいなかった。ただ、祈るのみ。
この鐘の音が人々の思いを乗せて祈りが届くようにと願う。
昨年3月13日のブログで「今自分が出来ることは何もないことが歯がゆく感じられる。」と書いていた。それは今でも同じだ。
合掌。