【2011年5月6日(金)】湖北・湖南・奈良古刹巡礼の旅#41
東寺の南大門を出て、バス停へ。203系に乗って祇園まで。
今日の夕食は祇園の北、狭い路地にある「安参」だ。ここは3人以上でないと予約を受け付けないので、いつも2人で時間前に並ぶことにしている。
すると、同じ時間に、母娘の2人組、男性1人が並び、後ろに母娘2人、男性3人組みがすぐに付いた。17時40分である。
出勤してくる店の若い衆と挨拶するくらい顔馴染となった。「ちょっとお待ちください」と店内に入って行く。
17時50分、開店。
コの字型のカウンターの奥から詰めて座る。隣とは肩触れあうほど狭いが、これも一興。
生肉問題が社会を騒がしているが、ここの肉は安心して食べられる。この日は生肉はレバーが良いものがなくて仕入れなったというので、タン、ハツ、赤身と順に続いた。
我々の前の3人と後ろの2人は、この店が初めてだったようで、オーダーの仕方や食べ方が分からない。
ここでは、生肉の皿にカウンター上の九条葱と芥子を付けて食べ、食べ終わったらその皿をカウンターに出す。すると、次の肉が、その皿に盛られて目の前に来る、という仕組みだ。
焼き肉や煮込みを初めから食べてもよいが、人の食べるのを見て、おいしそうだからと生肉に戻ることは絶対に許されない。
馴染みになった店のおばさんが、「これ食べる?」と出してくれたのは大蒜の蒸しものに梅肉添え。
サラダは2人で1皿。ミノの湯引きは今回2人で1皿にした。(こういう注文もあり)
ここまでで、生肉は終了。後は、焼き物だろうが、煮込みだろうが好きに食べる。
左の母娘も右の男性も、我々を常連と見たようで(決して常連ではない。ここでの常連は並ばずとも入り、名前も覚えられる人を指すと思っている)、それぞれ声を掛けてきて、注文の仕方などを聞いてきたので、これまでの経験値を話しする。
そして、自分たちは、「焼きを、塩とタレ、それぞれで、少しづつ」と欲張りオーダーを。部位を指定したり、言われた部位にすると値段が高いし、少しづつと言わないと量が多いので、焼きの部位はお任せで量は指定することにしている。
焼きあがってきた肉に、「大蒜味噌ください」とこれも我儘オーダー。これを付けるとまた味が違って旨くなる。ちょっと量が多いかなと思っても、ペロリと食べられてしまうところが凄い。
そして、この日の目標はメニュー完全制覇。今まで食べたことのない、テールをちょっとだけ注文し、煮込みも一緒にお願いすると、皿に両方載せて出て来た。
これには、九条葱と芥子、そしてラー油を入れて食べるのが旨い。
でもって、最後は少し残した煮込みにちょっと追加してもらい、ご飯を半分ほどもらって、かき混ぜて食べる。
ふーっ、大満足。これ以上の至福はない。
長居は無用。食べたらさっさと引き上げる。19時半。
タクシーで京都駅に出て、19:51発のJR区間快速で奈良へ戻った。