【2010年12月31日(金)】恒例年末ゆるり古寺古刹巡りVol.26
戒壇院から西に大仏殿の方に行き、勧進所の阿弥陀堂を過ぎる。阿弥陀堂に祀られている五劫思惟阿弥陀如来坐像や僧形八幡神坐像は、先日の東博に出展されていた。
その前に、指図堂というお堂がある。江戸期の大仏復興時の大仏殿の計画図面(指図という)を展示したお堂ということである。勧進所も含めて大仏殿再建にはやはり様ざまな困難を乗り越えたのだと感じた。
そのお堂の脇を抜け、大仏殿裏の大池を眺め、裏参道を東へ進む。左手の講堂跡にもうっすらと雪が積もっている。二月堂への裏参道は天平時代に戻った感じさえする趣のある風景である。歩く人も少なくその空気を満喫できる。やがて、二月堂の大きな屋根が見えてくる。