【2010年10月15日(金)】平城遷都1300年祭の旅-秋篇Vol.17
「度肝を抜かれた」蔵王堂での秘仏金剛蔵王権現を拝観し終わって、少し腑抜けになってしまったようだ。ゆっくりと歩を進めながら、次の訪問先の吉水神社へ向かう。
静寂な場所である。一目千本といって吉野の桜を一望にできる景勝地でもある。
元々は役行者創立の修験宗の僧坊であったという。
この吉水神社は、初期書院造の代表傑作だそうである。正直言ってあまりその方の知識がないので、いつも座敷や襖絵や庭は、仏像ほど熱心に見ることなく通り過ぎてしまう。
ここでは、「義経潜居の間」と「醍醐天皇玉座」を一通り見る。山深い吉野の地にこれだけ絢爛な座敷があるとは思いもしなかった。