【2010年10月7日(木)】
久しぶりに以前の会社の同期に会う。彼が指定した新宿マルイアネックスの地下の「Brooklyn Parlor」は店内に雑誌や書籍が並ぶ気軽な図書館といった雰囲気で、女性客が圧倒的に多い。
いつもよく色々な場所を知っているなと感心する。したがって、会うときは大抵は彼の知っている店、行ったことがある店を紹介してもらって飲むことになる。そして、自分が最近新規の店を開拓をしなくなってきていることを恥じる。

席に着くなり、いきなり老眼鏡を出してメニューを見る姿を見て、お互いに年齢を重ねていることを実感する。そんな話題から体の具合の話、お互いの息子の話、今年の夏の旅行の話ととりとめもなく続く。
夏はうちは夫婦でサムイ島とバンコクの定番コース。それに比べて、いままで夏休みは夫婦別々に過ごしていてゴルフ大好きな彼が、夫婦で昨夏はギリシャ、そして今夏はチェコ・ハンガリー・オーストリアのヨーロッパを回ってきたと言う。プラハでは普段クラシックを聞きもしないのにオペラを鑑賞するといった快挙まで実行してきて、「いいよ、ヨーロッパ」と満足気に言う。
新婚旅行で行ったウィーン、パリでオペラやバレエを鑑賞したり、以前はオペラの引越し公演の度に足を運んでいたのに、最近は年に1回サントリーホールのガラ・コンサートに行くくらいになってしまった体たらくを、これまた恥じる。
新しいことをする意欲やチャレンジ精神、色々な領域への興味を常に持っていないといけない、と今日の再会で実感した次第である。
満員の店内で、50歳過ぎの男二人連れなどいなかったが、奇異な目では見られていなかった、と思う。料理はアメリカ的見た目ではあったが、意外にもおいしかった。