【2010年5月23日(日)】
5月9日から早稲田大学エクステンションセンターのオープンカレッジ「仏像鑑賞入門」講座の春季分5回が開講している。
毎年春秋、それぞれ5回、日曜日の1時間半開かれている講座である。参加したのは2005年秋からなので、もう5年になる。毎回50名以上の参加がある人気講座で、熱心な受講生が多いようだ。
今季から講師が変わったので、時代別に仏像を鑑賞していくことになった。初回は全体概要で、先週が飛鳥・白鳳期で、今週が天平期となった。
天平期(710年~794年or784年)は白鳳期から芽生えた写実が完成した時期である。
代表作として、薬師寺金堂薬師如来三尊像、興福寺西金堂の十大弟子と八部衆、東大寺法華堂の不空羂索観音・金剛力士・日光菩薩・月光菩薩、戒壇院の四天王などがスライドでも紹介された。
4月29日から5月3日にかけて
「平城遷都1300年祭の旅-春篇」で奈良の各地を旅行した際に訪問して拝観した仏像が多く含まれていた。
仏像を仏教美術として捉えて、その時代背景や技法、特徴などを知ることももちろん面白いが、やはり、仏像は、その場・空間に自分の身を置いて、心の目で感じることのほうが大切であるなぁと感じた。