【2010 年5月3日(月・祝)】平城遷都1300年祭の旅-春篇Vol.47
法隆寺の寺宝を春と秋に集めて行う秘宝展。今回は3月20日から6月30日まで、大宝蔵殿で行われている。
朝方に見た夢殿の救世観音の前立として現在は北面に安置されているという、観音菩薩立像 夢殿御前立観音は木造で彩色が優れていた。
他にも多くの寺宝が公開されており、それぞれの解説も豊富であった。
密教の普及の解説では、空海後、弘法大師を聖徳太子の後身とする信仰があり、太子信仰と融合したとある。
聖徳太子も弘法大師も共に偉人で偉業を成したが、謎や空白期があったりして分からないことが多い。しかしながら、庶民の信仰に一番根付いているところも似ていて面白いと感じた。
2時間と駆け足で回った法隆寺であったが、夢殿では初めて秘仏救世観音を拝観し、明るくなった金堂で諸仏・壁画を見、夢違観音と対面でき、様ざまな寺宝も見て回れた、充実した時間であった。