【2010年4月29日(木・祝)】平城遷都1300年祭の旅-春篇Vol.12
多宝塔に後ろ髪をひかれながらも、以前来た時は改修中であった本堂内陣を拝観させていただく。
堂内は真言密教の煌びやかな荘厳が展開していて、思わず頭を垂れるほどである。ここで護摩を焚きお経が読まれるのを想像するに、背筋がピンとするようである。
久米寺は推古天皇の勅願により、聖徳太子の弟君である来目皇子が建立された。皇子が眼病を患っていた際に願いがかなって平癒されたという。したがって、本尊は薬師如来である。それも丈六の大きなお薬師さんで、大きな目の親しみのもてるご尊顔である。おばさんは左目が赤いと言っていたが、両目とも赤いように見えた。
堂内にはほかに久米仙人などの仏像も安置されている。
境内の練供養用の廊下についてお伺いすると、本日の午前中に檀家の方たちが組まれたということである。二十五菩薩の練供養は5月3日に行われ、大転読般若経も読まれるという。
時間が許せば、一度練供養なる行事を見てみたいと思う。