【2009年10月15日(木)】結婚25th<京都・奈良&伊勢志摩の旅>」Vol.21
再び橿原神宮駅に戻る。
さて、これからどうするか?と思案を廻らし、史跡を少しタクシーで回ってみようと、駅前からタクシーに乗り込み、本薬師寺跡と藤原京跡に案内してもらうことにした。
東に向かってわずかのところに、本薬師寺跡がある。
現在平城京にある薬師寺は、かつては藤原京にあったが、遷都によって薬師寺も移設されたのであるが、その元の薬師寺がこの地にあったのである。
れたのであれば美術史上の白鳳期の仏像となり、遷都後の創像であれば天平期の仏像となり、仏教美術上では大いに議論が伯仲するところである。
昨年、東京国立博物館で開催された薬師寺展の講座では、奈良大学の東野氏は、藤原京から平城京に移された他の寺(元興寺、大官大寺)とは異なり、薬師寺の場合は、藤原京の本薬師寺と平城京の薬師寺は各々が独立したものではないことが資材帳に記されていたりすることなどから、薬師如来も日光・月光菩薩も藤原京で祀られていた白鳳時代の彫像で、移坐されたものだと結論されていた。