【2009年9月13日(日)】
こちらも久しぶりとなった戸栗美術館。今回は「古伊万里 小皿・向付展 -愛しき掌の世界-」。普段使いの骨董という感じのテーマはそれだけでワクワクしてしまう。
美術品や芸術品と違って、展示されている作品のほとんどは実用に供された/るものばかりである。どちらかのお店やお宅で使われているかも知れない。実に身近な作品展ではあるが、その充実度は目を見張る。
第1展示室-伊万里焼の変形皿
「グラスの底に顔があってもいいじゃないか!」と岡本太郎が叫んだように、「皿は丸くなくてもいいじゃないか!」と言いたくなるほどに様々な意匠の皿は、日本人の洒落っ気を表しているようだ。
第2展示室-小皿で辿る、伊万里焼の歴史
17世紀から伊万里焼は、初期伊万里、古九谷様式、柿右衛門様式、金襴手様式と変化していく。その変化の特徴をうまい具合に展示している。
第3展示室-さまざまな向付
懐石料理という独自の食事形態に欠かせない向付。そこには技術と意匠を凝らした作品が並ぶ。
どれもこれも欲しい掌の器である。
今回、展示室ごとに1点づつ気に入った作品の人気投票を行っていた。投票したのは、第1室は魚形皿、第2室は唐花文皿、第3室は白磁菊文猪口に投票した。