【2008年9月1日(月)】
2008年夏旅行:タイ<チェンマイ&バンコク>-Vol.12
3日目。明方に大雨が降っていた。タイは現在雨季なので時折豪雨になるが、1日中降り続いていることはない。外に出て散歩には行けないので、6時に起床して、1階のリビングルームで本を読んで過ごす。
【今日のダラ・デヴィ】
そのうちに雨は小降りになり、傘を差さずに歩けるようになったので、8時過ぎに朝食を取りにメインロビーまで歩いて行く。今日の「ダラ・デヴィ」は雨で洗われ屋根の色がしっとりと濃い臙脂になっていた。
屋根の正面には観音菩薩のような彫像が飾られている。タイは仏教国である。日本に伝わった大乗仏教とは異なる上座部仏教ではあるが、元々インドから伝わった根源は一緒であるし、インドの古代宗教の影響を受けている点も同じだ。観音菩薩はタイにはないだろうが、それに似た彫像はあちこちに見られる。
【蓮華】
蓮に対する宗教的な見地からの捉え方も日本と同じようなので馴染みやすい。朝可憐な花を咲かせる蓮は、泥の中から茎を出して水面に花を咲かせることから、清浄なるものとして捉えられている。そのような象徴からだろうか、ロビー正面の階段には蓮のタイルが埋められ装飾されている。
【ロビー】
ロビーの入り口には、やはり日本に馴染みの深い動物の彫刻もある。龍は中国伝来の天に昇る運命のシンボルとしてあるのだろうし、鹿は神の使者なのだろうか、春日大社の鹿と結びつく。しっとりと落ち着いたロビーはまだ人影も少なく、タイの古楽器が奏でる瞑想的な音色はランナー王朝時代にタイムスリップしていくような感覚に浸る。
【朝食】
朝食レストラン「Agaliko」の入り口には10数ものレリーフが飾られている。中にはエロティックなポーズのものもあるが、コミカルでおおらかさを感じる。
2回目の朝食も飽きることはない。最後はマンゴ半切れをライムを搾って食べる。この時期マンゴスティンがなく残念だが、マンゴを贅沢に食べられるのは嬉しい。