【2007年12月30日(日)】大阪・京都年末旅行Vol.19
祇園の一力から歌舞練場までの花見小路は、まるで原宿表参道のように老若男女の観光客で賑わっている。18時前でも行列のできる店もある。が、一歩裏に入ると、一見では入れないお店がひっそりと佇んでいる。地元の人でなければ入れない店も多いのだろう。所どころに趣きのある一般のお店も点在している。
以前見つけたイタリアンに行こうとしていて、一軒のフレンチレストランを見つけた。
「ガルガンチュア」店の外にメニューがあったが、まだ開店前だったので、中に入って今日は入れるか、値段はいくらかかを聞いて、予算も大丈夫だったので予約し、18時まで散策することにした。
ガルガンチュアはフランス文学だったよなぁ、かつて読んだがはずだが記憶は定かではない。が、安参のリカバリーをしたので安心して、祇園の裏町を巡った。やはり奥が深く、観光客が歩いても店に入れるわけではない。
18時過ぎにお店に入る。店内は10席のカウンターと奥に2卓のテーブルがある、こじんまりとしたキレイで清楚さが伝わるお店である。置屋をそのまま活かして改造した店舗で、2階は座敷のままだという。
カウンターの向こうにはガラスが張られキッチンの様子が分かる。若いシェフにアシスタントとフロアの女性の3名で切り盛りしている。
オーダーしていたコースが次々とタイミングよく出てくる。
<冷前菜:蕪とラディッシュ>
<温前菜:牡蠣のブルゴーニュ風>
<ほろほろ鳥とフォアグラのテリーヌ>
<スープ:カプチーノ風スープ>
<魚料理:ブイヤベース>
<口直し:ほうじ茶グラニュテ>
<メイン:鹿肉のステーキ 栗ソース>
<デザート:黒豆シュークリーム きな粉>
<デザート:ガトーショコラ 3種アイスクリーム>
どの料理も実においしい。それに何しろ驚きがある。実に綺麗な盛付けで食べるのがもったいないくらいだし、素材も幅広く旬を的確に捉えている。また、それぞれのポーションが小さいのでと思っていると、案外ボリュームもしっかりとしている。
聞くところによると、06年の10月にオープンしたという。それ以降、祇園には20数件の洋食レストランがオープンしているという。祇園は開店ラッシュの激戦区らしい。だが、ここは生き残る1店に違いない。
これで祇園の行きつけに新たな1店が加わった。