■07夏:高野山・奈良・京都旅行(39)
【2007年8月23日(木)】
次第に雲行きが怪しくなってきて雨が少し降り出してきた。鬱蒼とした木々の中でひっそりと佇む古寺にはこんな雨が似合う。
それにしてもこの山の中に資材を運んで建立するのは大変だったであろう。
ここは後醍醐天皇の勅願所となった寺だが、今日は参詣者が誰もいない。ご朱印を受けている間に宝物館と多宝塔を巡る。
【寝拝み観音】
宝物館の天井には寝て拝む如意輪観音が描かれている。本尊をモデルにして描かれた日本最大の如意輪観音像だそうである。
桜の一木造の金剛蔵王権現を始めとして吉野ならではの宝物が並ぶ。
【多宝塔】
小ぶりではあるが整った姿の多宝塔が周囲を見渡せる所にしっかりと建っている。
【役行者】
座った役行者の像が境内に祀られているのは吉野ならではである。
如意輪寺を辞して、桜の時期であれば観光客がひしめくであろう山道を歩く。
途中から雨も激しくなって、道に迷いそうになった時にようやく一軒のお茶屋を発見。店はやっていなかったが道を聞くことができ、その先の喫茶店でようやく昼食を取ることができた。