■07夏:高野山・奈良・京都旅行(16)
【2007年8月21日(火)】
女人高野と言われる室生寺は垂涎の仏の宝庫だと聞いたので、今回の旅行で訪問する主要な寺院である。
【表門】
太鼓橋を渡ると美しい表門が眼下に現れる。
【仁王門】
拝観者入口は太鼓橋を渡って右。
山門の左右には赤色の阿形と青色の吽形の仁王像が控えている。
【鎧坂】
山門を抜けるとすぐ左手に急勾配で長い階段が待ち受けている。簡単には女人高野には近づかせないぞ!と言ったような聳えかただ。だが、これが逆にこちらの期待を膨らませてくれる。
【金堂】
建物自体が国宝となっている金堂は、前面が舞台づくりになっているので、左手の階段を数段登り外陣正面より拝観することになる。
外陣から内陣を覗くと、正面に背の高い五体の仏像が全て光背を伴って立ち並んでいる。それらのどれもが彩色が美しく残りすばらしい。
真中に釈迦如来(国宝)、向って右側に薬師如来(重文)、地蔵菩薩(重文)、向って左側には文殊菩薩(重文)、十一面観音(国宝)。
更に手前には薬師如来の眷属である十二神将が立ち並ぶ。
溜息をつきながらその場に立ち尽くす。
※写真は「日本の仏像」より
【弥勒堂】
金堂の左手に建つ弥勒堂は、その名の通り本尊は弥勒菩薩(重文)であるが、客仏として釈迦如来(国宝)が美しく整った姿を見せてくれている。
仏だが神々しい顔つき、しっかりと落ち着いた安定感の高い体躯の如来は、堂内のライトアップで浮き上がって見える。
※写真は「日本の仏像」より