■07夏:高野山・奈良・京都旅行(11)
【2007年8月20日(月)】
ここから御廟までの1.9kmの参道の両側には、鬱蒼たる杉老木が林立する森厳たるエリアに、20万基を超える供養塔がびっしりと立ち並んでいる。
【一の橋】
一の橋は弘法大師の御廟の入口にあたる。参詣人を大師がここまで送り迎えをするという伝承がある。
【供養塔群】
鎌倉時代から墓碑が立てられたというが、江戸時代に隆盛を極め、諸大名、歴史に名を残す人物の多くの墓標が立ち並ぶ光景は一見異様な雰囲気さえ漂わせるが、杉の緑と相俟って神聖な空間を創出している。
仏教の教えでは宇宙を構成するのは空・風・火・水・地の五つと言われ、五輪塔はこの五つを表わしている。
上から、空輪の宝珠形、風輪の半月形、火輪は三角形、水輪は円形、地形は方形で大日如来をシンボライズしている。
【中の橋】
脇に姿見の井がある。
【御廟橋】
ここからは撮影が出来ない霊域。
奥に見えるのが燈籠堂。1000年近く燃え続けている「消えずの火」が二灯ある。内陣までは入ることが出来る。
読経が響くほの暗い堂の中に身を置くとふーっと落ち着いていく。
更にその奥には弘法大師御廟がある。大師信仰の中心聖地で、入定しても尚生前と変わらず、毎日日々の給仕がされており、弘法大師の存在を確認している。
空海の生涯は不思議なことがいくつもある。人間では出来得ないであろうと思われる出来事も、ここに来ると、何故かそれらの不可思議なことも空海なら可能であったろうと確信できるような気がする。
【奥之院ご朱印】