【2007年2月4日(日)】
子供の大学入試合格祈願で湯島天神に行く。
昨年暮れに京都の北野天満宮でも祈願してきたので東西で道真公へのお願いとなる。
昼近く、千代田線の湯島駅改札には親子たちの姿が多く見受けられた。
【湯島天神】
急勾配の男坂から湯島天神へ登ると、そこは屋台が並ぶ境内。数多くの屋台の中に、拝殿に並ぶ多くの人。
合格祈願で昇殿参拝を申し込むと、絵馬を渡され、子供の大学受験の希望校名などを記入して、拝殿に上がる。
数組の親子と共に、奥に進み御神体が祀られている前に正座し、お払いを受ける。
厳かに祝詞が始まり、絵馬に書いた住所、名前、希望校が読み上げられる。
で、そこからが面白い口上が始まる。この者たちは一生懸命勉学に励んで来たのだが、それだけでは合格することが出来ない、と言う。
なので、本日神様のお力を借りにお祈りに来たということを言う。
そして、受験日当日はその力が十分発揮でき合格できるようにとお願いする。
何しろ、勉強しただけでは合格できないと断言してしまうところがすごい。
まぁ、それはそうだろうが、神の前でそう断言されてしまうと、神にすがることが正当なことのように思われる。
商売とは「思い切る」ことが極意だと思った。
境内の梅は全体ではまだまだだ。一部に五分咲きの木があった。
【池の端 藪蕎麦】
天神様から下って不忍池のほとりパークサイドホテルの裏手にある老舗の蕎麦屋が、「池の端藪蕎麦」だ。
【ざるそば】
蕎麦の実の甘皮を付けたまま挽いた蕎麦粉を使って打っているので、さらしなより少し色が付いている。竹ざるを裏返してその上に蕎麦を盛って出される。
最初はつゆも付けずに頂く。しっかりとした存在感がそのまま口の中で蕎麦の味となる。
蕎麦自体の味で勝負するからか、つゆはほんの少ししか供されない。しかし、辛味の強いつゆをほんの少し付けると蕎麦の味が一層引き立てられる。
口直しに山葵を少し口に含むと箸は次の蕎麦をたぐる。
蕎麦の味だけではなく、店員の気配りにまで気を配る店主の姿勢が感じられた。