【2014年2月2日(日)】
少し暖かかった今日。
東京駅前の丸の内ビル7階の丸の内ホールへ、山本勉先生の講演会を聴きに行って来た。
この講演は、小学館の「日本美術全集」発刊記念企画文化講演会で、タイトルは「運慶のまなざし-全作品47体と眼の表現」。
山本先生は、云わずと知れた運慶研究の第一人者。
何冊か本を読んだり、講演に行ったりもしたが、今日は運慶に絞っての講演。
私的見解も含めて充実した内容だった。
例えば、運慶作品の認定レベルを4段階に分け、通常の確定作品は13件31体だが、興福寺南円堂の四天王と浄瑠璃寺の十二神将を入れて、47体と解説されていた。
また、運慶の群像表現として、その特徴を、
①群像全体を見据える
②そのなかの相互の関係を考える
③一つひとつの尊、1躯ずつの像にもっともふさわしい姿や表現方法をあたえる
としている。
更に彫眼と玉眼の使い方についても興味深い解説がされていた。
あっという間の1時間半。久しぶりに感銘を受けた。
何しろ、天才仏師であることは確かだ。
場内は満席状態だった。