【2012年12月30日(日)】師走の京市内と大和路を歩く#25
早朝散歩からホテルの部屋に戻ったら、外は雨になっていた。天気予報通り。
だが、気温は低くなく、雨がやんでからが寒くなりそうだというが、今夜は9時頃まで降るらしい。
とはいっても、今日の行程を大幅に変えることはしない。
8時半ごろにホテルを出て、近鉄奈良駅へ向かい、生駒へ行くための電車に乗る。
雨の中、平城京跡の大極殿が車窓から煙って見えた。
生駒で生駒線に乗り換える。
一分駅で降りると案内板には最初に目指す竹林寺は1.0kmとある。
とは言っても、行き方が分からないので、駅員さんに尋ねると、国道沿いに左に行って高速道路の手前を右に、ということだった。
右に曲がったところ、標識があるにはあったが、竹林寺とかではなく、町の名が書かれていたので、、当然のように真っすぐに歩いて行く。
きっとあの山の近くだろうと歩きだすが、それらしき表示がない。
途中で車に乗り込もういとした人がいたので、急いで行って訊いたみた。
「竹林寺はどちらですか?」「竹林寺?」「はい」「分からないなぁ」「住所は有里なんですけど」「有里だとこっちじゃないね、この先を登って行って降りるか、この(今来た道)道を戻って行くかだなぁ」「どっちがいいですか?」「この上に行って降りて行った方がいいと思うけど」
ということで、完全に道に迷った。雨は相変わらずしとしと以上に降っている。が、行くだけ行ってみようと思い、先に進んでいった。
随分と登って来ていた。眼下に(晴れていたらきっときれいな)景色が広がっていた。
上の方にお寺を発見。とにかくそこで訊いてみよう。そこまで上がって行くのも一苦労だったが、何とか辿りついた。
「大福寺」
庫裏で声がしたので、すみませんと声をかけると、奥様とその息子さんらしきご住職が出て来られたので、「竹林寺はどちらですか?有里の」と伺う。
すると、雨の中、境内の隅まで行って、「あそこに(結構遠く)見える赤い葉の横にレンガ色の洋館があるでしょ?あそこの左側のほう、この道をずっと降りて行って、狭い道だけど、でも良くは分からないから、あのあたりでまた訊いてみてください」と親切に教えてくれた。
「車?」「いえ、歩きです」「じゃぁ、20-30分は掛るよ」「大丈夫です、歩くの慣れていますから」と応えて、お礼を言った。
町が違うと分からないんだなぁと思い、妻に話すと、村ごとにお寺が決まっているんでしょうからと冷静な答え。
20分と30分じゃ10分も違うことに対しても、車で5分でもこのあたりじゃ歩かないでしょうからとこれまた尤もな。
で、細い道を降りだした。