【2012年8月14日(火)】2012年夏福井・奈良・京都旅行#63
橿原考古学研究所附属博物館を見学し終わって、タクシーを呼んだ。小雨が降り続いている。
しばらくすると、タクシーが来たので、「おふさ観音に行ってもらって、その後に多神社、郡山の売太神社までお願いします」と申し入れる。
最初は近くの「おふさ観音」へ。
7月1日~8月31日まで「風鈴まつり」を行っているので、山門前からもその様子がうかがえる。
山門左手には鐘楼。
本堂への参道は短いながらも、いたるところに風鈴が吊るされている。
おふさ観音の由来は、1605年に遡る。おふさという娘がこの地に住んでいて、ある日鯉ヶ淵という池を通りかかると、白い亀の背中に乗った観音様が現われたので、そこにお堂を建て観音様をお祀りしたという。
その後観音様の霊験で色々な願いが叶い信仰が盛んとなり、「おふさ観音」と呼ばれるようになったという。
そして、明治時代に本堂建立の計画が人びとから持ち上がり、市民の力で建てられ、高野山から僧侶を招聘し、現在に至っている。高野山真言宗・別格本山である。
さて、その本堂の拝観をお願いすると、僧侶が案内してくださる。
須弥壇には本尊のお前立が祀られている。秘仏とのことで厨子内の本尊の十一面観音のご開帳は4月17日・18日である。厨子の周りには四天王がや不動明王が安置されている。
真言宗らしく、四角人天蓋の下には壇がある、左手には文殊・普賢菩薩が祀られ、回廊式になっているので本尊の裏手にも、千手観音、阿弥陀如来、役行者、大日如来、薬師如来など何体もの仏像が安置されている。
本尊前に戻って座り直し、しばし厳粛な心持になる。
本堂を出て、境内の風鈴を見て回る。2,500個もあるという。
既に12時を過ぎていた。雨は時折激しくなったり、小雨になったりで、次に向かう。