【2012年8月11日(土)】2012年夏福井・奈良・京都旅行#5
続いては階段登って「僧堂」へ。
ここは、「雲堂(うんどう)」とか「坐禅堂(ざぜんどう)」とも呼ばれ、坐禅、食事、就寝に至るまでの修行の根本となるお堂。
正面には簾が掛かっているが、内部左側には二時の粥飯(しゅくはん)に打ち鳴らされる魚鼓が吊るされている。
修行僧約90名が入れ、それぞれの場(「単(たん)」)が与えられていて、そこで、修行が行われるという。
堂内には文殊菩薩を安置している。が内部までは窺い知れない。
1902年の道元禅師650回大遠忌記念の際に改築されたという。
パネルに坐禅のシーンがあった。
禅宗の修行僧を何故「雲水(うんすい)」と呼ぶのだろうか?ちょっと調べてみた。
雲がどことさだめなく行き、水が流れてやまないように必要最小限のものだけを持ち、諸国を修行して歩くことに由来するらしい。
そして、自分自身でどうにもならない「我」というものを捨て、「謙虚」な自分になることが、雲水の修行であるという。
雲水というと、高村薫の「太陽を惹く馬」を思い出す。