【2012年5月6日(日)】湖北・奈良・京都古刹巡りの旅#47
少し雨が降っている。
宝菩提院の隣の「勧智院」は春の特別公開中。
宮本武蔵が描いた「鷲の図」の前には、ボランティアガイドの説明に聞き入る人たちも多くいる。
昨年の秋の特別公開でも来たが、その時は、五大虚空蔵菩薩のうち2体が東博での「空海と密教美術展」からまだ戻られていなかった。
が、今回は皆揃っている。847年に恵運が唐から請来した面長でスマートな体躯は、宋代彫刻の特徴を良く表しているという。
向かって左から、迦楼羅、孔雀、馬、象、獅子に乗っている。中央の像がやや他のものより高くなっている。
その右には、愛染明王が安置されている。全体的に黒ずんでいるが、開いた大きな目の眼光は鋭い。
五大の庭をはじめとして庭も多い。
書院風の茶室もあり、室町時代には足利家などが楽しんだという。
勧智院は東寺一山の観学院。