【2012年3月3日(土)】
現在、奈良の薬師寺の東塔は、創建以来約1300年ぶりに初めての完全解体修理が行われている。
従って、薬師寺に行っても東塔は拝観することが出来ないが、
薬師寺東京別院での「寺物特別公開」の法話で、奈良から最近この別院に来られたという僧侶は、「拝観出来なくとも、1300年初だから他の時代には見ることが出来ない貴重な時に参加できると解釈してみてください」と言われた。
確かに、そうかもしれない。
東塔は平成30年に完成の予定。あと7年ぐらいは以前のようには戻らない。
修理の状況は
薬師寺のホームページに載っているが、2月28日時点の模様の写真をお借りすると以下のような状態。
【北面から】
【西面から】
「薬師寺東京別院」の2階本堂前には、東塔外部・内部の傷みや破損の状態が良く分かるパネルで展示されている。
フェノロサが「凍れる音楽」と称したと言われている(真偽は分からないが)この美しい三重塔も、1300年の歴史の中で、傷みが激しいところも多くあるらしいので、今回の大修理となったようだ。
(以下、写真撮影許可をいただいた展示パネル全て)
完成するまでには、必ず薬師寺を訪問することになるだろう。
1300年間で初の機会に巡り会えたと思って、東塔の修理が無事完成されることを願いたい。