【2011年9月4日(日)】
うちの菩提寺である新宿の多聞院と同じ真言宗豊山派の「勝国寺」のご住職は、実は幼稚園・中学生時代の幼馴染みである。
中学生の頃に遊びに行ったこともあり、また、奇縁なことに祖父が亡くなった際に斎場で偶然出くわしたこともある。
その「勝国寺」に久しぶりにおうかがいすることになった。
10年ほど前に本堂も改装されたということで、昔お邪魔したお寺がイメージに残っているので、最初は「?」と思ってしまうほどで、すごく立派になっていた。
本当に長いことお会いしていなかったが、以前のままの顔立ちや風体で、タイムスリップした感じで、昔話に花が咲いた。
遠い日の思い出も、昨日のように蘇ってくる。
やはりというか宗教家らしく、話がうまく説得力がある。普段の他愛ないおしゃべりでさえも法話のように胸に響いてくる。
「仏教情報センター」というところで、宗派を超えた僧侶の方たちがテレフォン相談をされているところでも活躍されているそうで、次回連れていってもらうことになった。
開創は1555年ということをうかがってビックリしたが、10年ほど前に改築された堂内も立派で尚驚いた。
そして、ご本尊の不動明王も開創時の仏像ということ。愛知のほうの仏師の方にきれいに修復していただいたということである。
本尊と同じく、両脇も客仏ではあるが不動明王で、不動明王三体の揃い踏みは初めての拝観かもしれない。
ご住職(と言わずに本名でいいよ、と言われるが)は、いつかは三体を別々の厨子に入れてお祀りしたいということであったが、この並んだところは迫力がある。
楽しいひと時で、あっという間に2時間以上もお邪魔してしまった。