【2010 年5月3日(月・祝)】平城遷都1300年祭の旅-春篇Vol.45
西院伽藍は団体客などで混雑してきている。修学旅行で来た時のことを思い出す。
はじめてみた法隆寺は、五重塔が立派で、回廊のエンタシスの曲線が美しく、金堂の中は真っ暗であまりよく見えなかった。それでも目を凝らして仏像を見た気がする。感動というよりは歴史や美術の勉強のためだったか。
それでも日本最古の木造建築には魅せられた。
最近になって金堂の照明がLEDになって、以前に比べたらはるかに堂内が見やすくなったというので、今回はそれを見たくて訪れてもいる。
金堂内に入ると、以前の暗さはなくなり、全体が明るくなった。それによって先ず目に付いたのが、回りの壁画である。白い地に美しく飛天などが描かれているのが良く分かる。
彩色もハッキリと見て取れる。
今まであまり見れなかった四天王も、法隆寺金堂展で出展していた時に見たように細部までがわかる。
そして、中央の釈迦三尊像も含めた仏像は表情がよくわかるようになった。
技術の発展は素晴らしい。LED照明によってこれほどまでに堂内の諸仏や絵画が見て取れるとは。
目を凝らしていた時は神秘性があったが、その秘密めいた仏教臭さも少し薄れてはいるが・・・