【2009年10月17日(土)】結婚25th<京都・奈良&伊勢志摩の旅>」Vol.50
10月17日は西国三十三所霊場の9番札所の南円堂のご開帳の日である。昨年は特別に数日間ご開帳されていたが、今年は例年通り1日だけである。したがって、長い行列である。
北円堂で運慶一門の弥勒如来坐像などを拝観した後だったので13時少し前にその列に並ぶ。係員が「1時から2時まで法要のため、内陣拝観は一時休止ささて頂きます」と案内する中を、僧侶たちが南円堂に向う。1時間待ちとなる。その間にご朱印を求めて並び、交代で法要の様子を垣間見る。
雨脚が激しく雨音も大きくなってきたが、それを上回る僧侶の大般若経の読経。南円堂の不空羂索観音の周りをずらりと囲んだ僧侶が経本をバラバラバラと右左にめくり上げるのだろうか、そういった音と共に法要が終焉を迎え、14時前に僧侶たちが南円堂を後にする。
内陣拝観の長い行列が動き出す。受付で、興福寺友の会のパスを提示すると、同伴者共に無料で、招待と朱書きされた解説チラシを頂いた。
内陣には大きな不空羂索観音が座している。運慶の父康慶が制作したこの観音は豪華絢爛、透かし彫りの二重円相の光背も華やかである。
観音の手から結ばれた帯紐の先を手にして拝むことが出来た。