【2009年5月4日(祝・月)】桜海老紀行Vol.2
工事中の「独鈷の湯」を右に見て桂川を渡り、すぐ右に曲がった小道の先の右側に「朴念仁」がある。
昨年4月に来て以来だ。あれからずっとここで昼蕎麦を、しかも桜海老のかき揚げでと思いを馳せていた。ちょうど11時に戸を潜ると待つ人の名前を書くノートが出ていた。「あれっ!遅かったか?」と思ったが、まだ開店前だったので、並んでいる人のための記帳だったと分かりひと安心。すぐに名前を呼ばれて、座敷に上がる。
座敷には8組程度が座れる。比較的ゆっくりとしていて、借景のような裏の竹林の緑が気持ちが良い。
お品書きと格闘するまでもなく、注文するものはほぼ決まっている。ビールに続いて修善寺名物といったつまみが次々と出てくる。
【湯葉と山葵漬け】
【桜海老のかき揚げ】
この桜海老のかき揚げは今だけなのだ。今しか食べられない。上品な桜海老の香ばしさが閉じ込められたかき揚げだ。絶品である。
冷酒に切り替えて、味わいが一段と際立つ。
【焼き味噌】
【玉子焼き】
【せいろ】
ほとんどお客さんが蕎麦を一品注文して食べて終わりだ。なんで昼蕎麦に興じないのか、無粋な人たちばかりだと思いながら、つまみを堪能した後は、せいろを手繰る。つまみも旨いが、この蕎麦こそがこの店の命であることは誰も異存がないであろう。
大満足のせいろで、ここまで来た甲斐があることを再認識した。また今度絶対に。
朴念仁:伊豆市修善寺町修善寺3451-40 TEL:0558-73-0073