【2009年3月14日(土)】
バレンタインデーのお返しは、妻の指定で1ヶ月ぶりの「寿矢」となった。
はじめにシャンパンを頼むと、定番のチーズの味噌漬け、海鼠のナメコ和え、鯨の煮込み、金目鯛の燻し、烏賊の煮付けと矢継ぎばやにツマミを出してくれた。
そして、ホワイトデーということで土屋君が女性客に用意したのは、鮟肝の杏子ソース掛けとデザートワイン。まぁ、よく考えられたと感心しきりの一品。
桜の茶碗蒸しも絶品。数日前に和菓子の道明寺が食べたくなったと言ったのが聞こえたのか、桜を模した葛は道明寺風の歯ごたえ、桜の蕾も添えられ、中の茶碗蒸しには百合根も入っていた。春爛漫の桜の茶碗蒸しである。他にも肉じゃがの団子など創意工夫のつまみが供される。
数年つまみ一筋の裏方の職人がいるのだという。キャリアパスとしては次に早くお客さんの前に立つことが必要なのだろう。ここでは毎年新しい職人が入店するのだという。飲食業の人不足が深刻な中、独自のハンティングルートで毎年インターンから入ってくるという。人材育成、リーダー育成はどこの業界でも喫緊の課題なのである。
さて、肝心の握りだが、旬の素材を揃えているが、お奨めを聞くのが一番だ。河岸での情報も分かる。そして、握り方もほとんどの我侭は聞いてくれる。
最後に小宮山君から週末しか更新しないブログのことを指摘されてしまった。これからはその法則を破らねばとは思うが・・・