【2009年2月21日(土)】箱根のんびり湯Vol.3
12時40分に元箱根行きの箱根登山バスに乗り込む。乗客は我々夫婦のほかには1人。その人も途中で下車すると、そこからは貸し切りバス状態で、車窓からの絶景を眺めながら山道を進んでいく。このルートを切り拓いた労力は大変なものだったであろう。眼下に相模湾や伊豆の山々を見た後は、大観山に差し掛かる。ここは日本画家の横山大観が箱根の芦ノ湖と富士山を描くために何度となく立ち寄ったところだそうで、大観山と名づけられているという。こんなバスの解説も二人占めとなっていた。
曲がりくねった道をバスは進む。すると眼下に芦ノ湖が見えてきた。生憎正面に見えるはずの富士山には雲が掛かってしまい全景を見ることが出来ない。が、画家が題材とする絶景ポイントであることに間違いはない。
下り道に入るとまもなく箱根町に到着する。正月の箱根駅伝のミュージアム近くがバス停である。13時半過ぎで、湯河原から小1時間かかったことになる。料金は1,140円。
湖畔には釣り人が竿を垂れ、湖上にも何艘かの小船が浮かんで釣りを楽しんでいる穏やかな光景が広がっていた。駐車場には大型バスや乗用車が多く停まっていて、これまで来た道程にはなかった観光客が多くいるのには戸惑いを感じた。
湖畔に佇む宮ノ下の富士屋ホテルのアネックスである箱根ホテルのティーラウンジで休憩する。
バーカウンター越しには駒ヶ岳も見える。老夫婦がお茶を飲んで過ごす微笑ましい光景も目にした落ち着いた雰囲気ではあったが、禁煙ではないのでタバコの煙に閉口する。